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金魂設定
土方×金時&銀時 あぶかむ 金かむ
土方=真選組、金時=ホスト、銀時=パー子、
神威=ホスト、阿伏兎=ホストクラブのオーナー
完成本は5/3SCCにて販売開始。
A5/100P/800円/18禁

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「金と銀と俺と」 その1    


煌びやかなネオンサインの瞬く夜の新宿かぶき町。
不夜城と異名をとる日本一の歓楽街だ。
ファーストフード、スナック、バー、風俗関係の店、
アニメキャラや人気アイドルのグッズを取り揃えている店やコスプレ衣装専門店、
成人指定の本やビデオなどの店、ケータイや電気器機の安売り店、
多種多様な大小さまざまな店が隙間なく連立している。
そしてここを訪れる多くの人々。老若男女。
昼夜を問わず賑わうこの町には、その人間の数だけの欲望や情熱が溢れていると言える。
その情熱が自ら光っているかのごとく、数多の星でも散らばらせたような輝き。
かぶき町には真の闇夜は訪れない。
だが煌びやかなネオンの元に出来る色濃い影。
それはネオンが輝けば輝くほどその奥に潜む影は哀しく漂うのであった。


賑やかな表通りの一本奥まった通路。
ネオンサインの光も届かぬ暗い道。
そこにはホストクラブの通用門があった。

「…ふふ…」
「はは…」

若い男女の声がした。
真選組副長土方十四郎は、その声に気付いて足を止めた。
ビルの壁に背を預け、少々離れた場所からじっとその声に聞き入る。
女の、男の名を呼ぶ声に探していた人物がそこに居ることを確信し、にやりと口角を上げた。


立ち聞きなんざ趣味じゃねえがな…
まあふたりで居る所を邪魔するのも無粋というもの…
ちょいと待ってやるか…ふん♪

「…あ…ん……」
「…ふ……」
男女の唇を合わせる音、衣擦れの音、唾液の混じり合う音、
女のハイヒールが地面をこする音、そしてあえぎ声。
聴覚だけでその音が表わす状況をあれこれと想像している土方は、あれまあと首を曲げた。

ホストってえのも大変だあね、
裏口に回ってもちゃんと客にサービスせんといかんのだなあ……いいなあ♪…


「あ…だからあ…あ…ね?アフターに付き合ってくれない?…いいでしょ?…
金ちゃあん…ね?」
「う…ん…」
「ね?…ふふ…」
「ああ…ごめん…何度も言ってるじゃない…早く帰らないとだめなんだよ…
弟が待ってるんだ…」
「知ってるわ!金ちゃん!でもそれ本当?」
「本当のことだよ…ルミちゃんのこと好きなのも…本当…」
「あ…ん…あ…金ちゃん…」
再び男女のキスらしき音が聞こえて来た。
その合間に囁くような声も。

「ん…ルミちゃん…んん…ちゅっ」
「あ…金ちゃん…」
「もう…戻らないと…ごめん…また来て…ん…ね?」
「…じゃ…また…次も…指名するから…ん…」
「うん…待ってる…」
「じゃこれ…チップね…」
「あ、サンキュ…ちゅちゅっ」

土方は慌てて壁側に向きを変える。
ヒールの音が聞こえて来て、女性が背中側を歩いて行った。
「じゃあね、ルミちゃん。また来てね★」
「じゃあね、ルミちゃん。また来てね★」(土方の声)
「!誰だ?アンタ」
金髪碧眼のホストがこちらを振り向いた。
ああ、こいつだな。
土方は確信した。


「ホスト志望の土方です、先輩。さすがはモテモテなんですね。
俺もここで採用してもらえませんか?」
「へええ~?お前が、か?ふ~ん…(じろじろと土方を見て)
まあ~、なかなかいいツラしてるから結構イケるかな?」
「そ~ですかあ~?やった!
なんせ公務員てのは給料が決まった額しか出ねえもんで、遊ぶ金に事欠いて。はあ」
「くっくっくっ…天下の幕臣が…ナニ言ってるの?たんまりと稼いでるクセに…」
「お前ほどじゃネエよ。ふっふっ…まあ…さ。
ホストに転職ってえのも悪くねえかもしれねえなあ…
女にしょっちゅう触れてキス出来て小遣いもらって酒は飲み放題…いいねえ、まったく。
羨ましいこったな」
「ふふ…背も高いし鋭い目だ…ふん…まあまあかな?はは。
だが今夜隊服で来たのはマズかったなあ…
ダークなスーツも黒い着流しでもカッコ良かったんだけどねえ…」
「そりゃあどうも。知ってたか」
「知ってたさ。なんせこの街にゃ相応しくない鋭い目付きをして歩いていたからねえ…ふふふ」
「そうか、マズかったな、あはは」
「ああ、マズいさ。ここに来たら、女を物色する目付きで歩かねえと目立つって。
それに俺の後をつけたりするなんざ、もっと上手くやらねえとダメだぜ?」
「ああ、すまんな。もっと色気のある目でお前を追えば良かったんだな?」
「そういうことだ。だから余計に目立ってたんだよな~」
「そりゃあ…こんな綺麗な見目のお前だ。惹かれて当然だろ?」
「あれ?ホスト希望で俺を追ってたんじゃないってことか?」
「そうさ…俺はお前を追ってた…お前が気に入ってしまってね…任務のことなど忘れそうになってたぞ」
「ふふ…で?ホスト希望なら採用してもらえそうだけど?どうする?」
「ははは。本気で考えるかね?お前と張れる日が来るか?」
「まさかあ~。冗談キツ!ははは」

ふたりの男はにこやかに語っていたが…
どうも一筋縄では行かなさそうなこいつ。
軽く冗談めいたセリフの連続にも、腹の探り合いのような雰囲気が漂う。


夜の街を生きる一匹のまぶしく光る蝶。
日本一の歓楽街を取り仕切る組織で名を馳せる副長格。
どちらの男からも鈍く光る自信が見えた。
それは優劣のつかぬ輝きだった。

土方は懐からタバコを取り出すと、その一本に火を点けた。
煙をふうっと吐きながらホストを見る。
その顔からは先程の微笑みは消え、下から斜めに見上げるように目を細めて語った。
「坂田金時…年齢、出身地不詳。かぶき町ホストクラブの『スワロウテイル』の五つ指に入る人気ホスト。
だがそれほど熱心ってな仕事ぶりなワケでもなく……同伴、アフターは最低限で多くの女客にモテてはいても、
これといった特別な女との関係は無い。
だが生まれ持ってのパツキンと青い目で超人気。
が、住んでいる所も一見普通のマンション…まあ、分譲価格を調べたら
普通のサラリーマンじゃ買えない額だったがね。
まあ水商売の売れっ子野郎ならそこそこってな感じ。
持ちもの着るもの、ああホストだからねってえ程度で特に贅沢って訳でもなく…
稼いだ金はすべて双子の弟『銀時』名義。
ただ有力な政治家に特別に可愛がってもらってる……だろ?
ここが知りたくてね」
「ふううん…よく調べたね。ソイツの事が聞きたいわけ」
口元を緩め、金時がにやりと微笑んだ。

「ま…ね。オレ、おまわりさんだから。ど~もソイツから
きな臭い匂いがするもんで。ふっ」
「オレがしゃべるワケないだろ?それがルールだ。ばい。サヨナラ真選組の土方」
くるりと手を振って金時が向きを変えた。
光沢のあるシャツの背中がネオンに光った。

「分かってるさ。だからちゃんと口説く」
「は?」
「お前が気に入った、金時…どうだ?今夜付き合わねえか?」
土方はその目に力をこめた。

「……聞いてたろ?弟が待ってるんでね」
金時もその眼差しに色を乗せる。
風俗で働く男の、自信に満ちた表情。
それは輝くばかりだった。
土方はくっと息を飲む。
こりゃあ…!

「そうだったな…それじゃ手っ取り早く済ますか?」
「おっとお、それじゃイヤだぜ?ふふ♪」
挑戦的な目付きが変わって、青い目に艶色が光った。
悪戯っぽさが憎いほど堂に入っている。
さすがはその道に長けた男と言えよう。

「ははっ失敬。それもそうだな。…案内しろよ」
「♪オッケイ。こっちだ」

金時は土方の肩に手を置いて、更に道の奥へと促した。
奥まった路地に入ると、辺りは一層暗くなる。
そこかしこに光るのはホテルの名前の入った看板だけだ。
その一軒を適当に選んで、チェックインした。



部屋のドアを閉めると、すぐに土方は金時の身体を抱きしめ、
その身を壁に押し付けた。
光るシャツの胸元に手を入れる。
金時も土方の上着を半ば破るかのように強引に脱がした。
唇は金時のそれを捉え、呼吸を奪うかのように激しく吸った。
金時からも吸われる。
熱い情欲に満ちたその動きに土方は、さすがは慣れてやがる…と思ったが、そんなのはどうでもよくなった。

一刻も早くこの獲物を犯したい。
この身と声を自分のものにしたい…そればかりを思った。

















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